経鼻内視鏡

当院では2011年4月現在、フルデジタル電子内視鏡システムの最上位シリーズを使用しております。
高度な分光画像処理機能「FICE」を使用しております。「FICE」とは、検査中に画像処理を行うことにより、早期癌や粘膜異常病変の描出能力向上が期待できる機能です。

当院では一般の口から挿入する胃カメラのほか、「口からの内視鏡はつらい」という方のために鼻から挿入する吐き気を感じにくい経鼻胃カメラも使用しています。
ふつう胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)というと、口からカメラを飲み込むようにして検査しますが、より楽で安全な方法として、経鼻胃カメラをお勧めしています。
(直径わずか5.9mm、従来の内視鏡スコープのおよそ半分の先端径の内視鏡を使用します。)

なぜ、鼻からだと楽で安全なのでしょうか?

A1.

カメラが舌の根元に触れないため、「おえっ」となる嘔吐反射がありません。

A2.

鼻からカメラを入れるので、口は使いません。そのため検査中は会話をすることができます。 自分の胃の画像を見ながら医師に質問したり、気分が悪くなったら、それを伝える事ができます。

A3.

鼻は麻酔をするので、検査中の痛みはほとんどありません。鼻への麻酔も微量なので、身体への負担が軽減されます。

A4.

内視鏡検査前の胃の動きを止める注射は使用しません。

A5.

カメラは直径5.9mmであり、とても細いものを使用しております。

検査方法

鼻と喉に麻酔をします。鼻腔をひろげる薬をスプレーしたあと、麻酔薬のゼリーで苦痛をとり、さらに麻酔薬の付いたスティックを鼻に入れます。

左を下にして横になり、検査が始まります。カメラが細いため、画像は口からのものと比べて少し劣りますが、病変を発見するには問題ありません。

検査自体は約3分から10分で終わります。検査後約1時間は麻酔が効いていて、違和感がありますが、だんだんなくなってきます。

経鼻から内視鏡をする場合、胃の動きを止める注射は打ちません。

価格: 保健医療なので、従来の内視鏡検査と同価格です。